読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自分の地図をつくろう

新しい場所に出かけて楽しい経験をしよう

『ルポ・精神病棟』を読みながら

たべもの 本の話 双極性障害 ドキュメンタリー ビリヤニ

とある日のけだるい午前10時。私はひるめしをどうするか考えていました。

昼過ぎから、五反田で取材があるのですが、それまでは割と余裕がある。

五反田といえば、「広東料理亜細亜」です。

亜細亜(アジア) 五反田・大崎広小路の広東料理 | しながわ 笑顔のバトン | まいぷれ[品川区]

駅の目の前だし、シウマイ美味しいし。

でも、Twitterで、永田町の東京ガーデンテラスの中にあるエリックサウスが

今だけ限定の「秋刀魚ビリヤニ」を提供中と知り、そっちに行くことにしました。

エリックサウス、今、私が一番はまってる南インド料理のお店。

エリックサウス | 東京ガーデンテラス紀尾井町 - Tokyo Garden Terrace Kioicho

秋と言えば秋刀魚ビリヤニですね。
始めます(^o^)/ 1550円

ご注文を受けてから香り豊かにスパイシーに炊き上げますので、20分ほどお時間はいただきます。

スタッフもよだれが止まらない一品です!! pic.twitter.com/DwisDTxxhs

— エリックサウス東京ガーデンテラス店 (@TgtErick) 2016年9月18日

 

美味しそうでしょ??

これにしよーって、決めて、トコトコ、家から徒歩で向かいました。

で、お店の人に「秋刀魚のビリヤニください!!!」って言ったらば……

「すみません、秋刀魚のビリヤニは、お出しするの13時からなんです」って言われました。笑

うおお、いま、11時過ぎだし、じゃあ、いつも食べてるチキンのビリヤニにするか〜。と、秋刀魚のビリヤニは次のお楽しみにしました。

それで暇なので、Kindleで読める本をいろいろあさってたら、おすすめにこんなのが出てきました。

ルポ・精神病棟 電子書籍加筆復刻版

ルポ・精神病棟 電子書籍加筆復刻版

 

あ、これ、傑作「潜入ルポ」と言われている「ルポ・精神病棟」じゃん。長らく絶版になってたんだけど。出版社大熊一夫、著者本人が電子で復刊してるのか〜。読んでみよ。って何の気なしにダウンロードして読み始めました。

 

このルポが書かれた昭和40年代当時の精神病院の閉鎖病棟は、それはまあひどい環境だったようです。もちろんいい病院もあったと思いますが、精神疾患を持つ人に対して今とは比べ物にならないぐらい偏見があったようですし。うちの父母世代(60代後半)は、未だに、私が双極性障害だって公言すると割とぎょっとします。やはり一族から、精神疾患の人がでるとそれは「恥部」だったんだろうな、って思ったりします。

世間一般の共通認識として、そういう感じだったと思うので、閉鎖病棟がどうなっていようが、ほとんど世間は問題にしなかったんじゃないかなとおもいます。そんな時にこの大熊さんの潜入ルポが朝日新聞紙上で発表されました。

 

読み始めたら、エグいなんてもんじゃないです。

描写は簡潔なんですけど、不潔なんです。ほんとに。

「不潔部屋」って表札がかかってるところに「痴呆老人」が転がされているとか(認知症患者を入院させるのは現在も問題になってますが、以前からそういうのがあったようです)。

 

 驚くのはこんな描写

f:id:okaimhome:20160929190204p:image

 

 

 なんか映画みたいなことになってますけど…大丈夫??

ってところで、半ば食欲無くしそうだったのですが、エリックサウスの特製「ビリヤニプレートが来ました」ワーイ。

 

f:id:okaimhome:20160929190323j:image

 

食後は、永田町→半蔵門乗り換えで渋谷、そこから山手線乗り換えで五反田に向かいました。黙々と読みます。

新聞連載が終了したあとの反響について考察を加えるパートになってきました。

ちなみに、潜入先の病院は批判を受けて閉院しました。またこの頃、閉鎖病院での殺人事件などが相次いだ時期でもあるので、このルポをきっかけに世間からの関心が一気に集まってきたようです。医師や看護師などの精神科医療従事者の戸惑った様子も、この本で読むことができます。

f:id:okaimhome:20160929190256p:image

 

吸い殻を集めて患者さんへのおみやげに、って斬新すぎるし、「一生懸命やっているのに」って、なんか、やっぱり今の感覚からはちょっとずれていますよね。

たった40年でここまで変わるんだな。

私、ほんとこの時代に精神病になってよかった、と思いました。だって、40年前に家族の理解もなく、自分もなんだかよく何もわからないまま一家の恥部として閉鎖病棟に入れられたら、おそらく年単位で社会復帰が遅れたことは間違いないと思うので。

五反田の駅のところのお花屋さんがキレイだったので思わず撮りました。 

f:id:okaimhome:20160929190342j:image

 

約束まであと小一時間あるので、ワイアードカフェに入って最後まで読み切ることにしました。

大熊さんによる「私への批判」類型4パターンの考察。

これ、今も調査報道とかやった時に集まってくる批判とたいして内容が変わらないなと思って、なんだか興味深かったです。

 

f:id:okaimhome:20160929190404p:image

 

うーむ。この辺の描写とか、東映やくざ映画みたいっていうか。↓

 f:id:okaimhome:20160929190153p:image

松方弘樹主演の『暴動島根刑務所』みたい。

f:id:okaimhome:20160929190428p:image

 

やばいなー。映画化できそうな話てんこもりでした。

 

(途中の感想略)

そんなわけで最後まで読みました。

f:id:okaimhome:20160929190446p:image

 

認知症患者を精神科病院に入れていることが問題になっているのは、親しくしている介護福祉系企業の経営者からも聞いていたのです。これは、日本では昔っからある伝統っていうか。病院経営上暗黙のルールになっていたのだなとこの本を読んでよくわかりました。 

 

そんなわけで取材に行きました。

 

f:id:okaimhome:20160929190520j:image

 

夜も何冊か読んだのですが、この図鑑がわかりやすくて面白かったです。

KindleUnlimitedにあるので、加入している方は無料で読めます。

私は2ヶ月ほど前、読書スピードを計ったことがあるのですが、一分間2700文字〜1800字だったのです。で、結構諦めが早くて、つまらないと思うとすぐ読むのをやめてしまうので、本代が馬鹿にならなかったのですが、Unlimitedにはほんとに助けられてます。

 

で、今日、『ルポ精神病棟』読んだのでその話したら、現代の潜入ルポ最高峰はこれだと、クーリエの石井君が勧めてくれた。看守として4か月のあいだ、民間経営の刑務所に潜入したルポ。

ぼろ儲けしてる刑務所企業があって、中の管理はめちゃくちゃ、貧乏人をパートで雇って、命懸けの管理をやらせてるという実態がこれでわかります。

英語ですが、どぞ。動画を見るだけでも面白いです。