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自分の地図をつくろう

新しい場所に出かけて楽しい経験をしよう

合コンの話題には絶対ならない映画のはなし③

3つめ。

モーターサイクルダイアリーズ(2004アルゼンチン、アメリカ他)

 

キューバ革命の英雄ゲバラの若いころの日記を原作にした映画です。

幼馴染のアルベルトといっしょに、バイクに2ケツして南アメリカ大陸を縦断する、それだけの映画なんだけど。

旅ってアクシデントを収集しに行くものなんだなって思ってて。アクシデントって、それは、人との出会いとか、思いもよらないほどのすごい景色とか、文字通り事故、とか。

バイクが故障したりお金がなくなったり、紛れ込んだパーティーで恋に落ちた相手が人妻で夫に殺されかけたり……。そんないろんなことがある。それは、23歳のゲバラにとってみたら、毎日が、毎時間がアクシデントの連続みたいな旅。で、それでも淡々と進んでいく「冒険」の話。

ラストに近いところで、本当の意味でエルネスト(ゲバラの本名ね)がゲバラになるシーンがあるんです。

それは、ハンセン病の隔離施設での話。これまではバイクに乗って進めば、自動的に偶然が飛び込んでくるような「冒険」だったのが、バイクを降り、幼馴染のアルベルトも引き留めたのにそれでも振り切って、ひとりであることをする。

ああ、やったな。すごいな。勇気って、行動で示されるんだよな。っていうことが分かって、若きゲバラの初々しさもすごく出てて、いいシーンでした。

そして旅を終えて、ふたりはそれぞれの生活に。それからもう、会うことはなかったみたいだ。

で、最後にちょっとドキュメンタリーのシーンが挿入されて終わる。

幼馴染のアルベルトの現在と、ゲバラの娘さんが出てくるんだけど。残酷なまでに時間が過ぎたんだ。

一生の記憶に残るほどの時間を過ごした仲でも、こうやって疎遠になっていく。誰しも経験があると思います。私自身、小学生の時毎日遊んでた親友なんて、もうフェイスブックでも見つけることができなくなってしまった。噂で医者になったと聞いたんだけど、元気かな。理枝子ちゃん。中学受験が終わった後、ふたりとも第一志望は落ちちゃったけど、理枝子ちゃんのおうちの別荘がある熱海を旅行したよね。

 

極彩色のような、でもどこか過ぎてしまって色あせたような、そんな感傷的な数週間の旅を見終わって、試写場から出たとき、東京の景色が冗談じゃなく違って見えました。試写状から出るとちょうど日暮れ時のマジックアワーで。

酒を飲むのももったいなくて、私はそのまま「旅」に出ました。ほんとです。

試写場は京橋だったかな、その辺だったと思うんですが、私はそのまま電車に乗って阿佐ヶ谷に行きました。同棲時代に母が父と住んでいたアパートを見にいきましたね。

その辺のことは前のブログに書いたのでよかったら読んでみてください。

おかえり: おとうさん、おかね(1)

おかえり: おとうさん、おかね(2)

erioka.blogspot.jp

 

いい映画を見た後に、体がムズムズして、何かをしたくなるっていうの、誰しも経験があると思うんですけど、私がこういう感じになったのって、ウォルター・ヒルが監督した映画(『ゲッタウエイ』とか、『48時間』!……今、ウィキペディアみたら、『ゲッタウェイ』は、ウォルター・ヒルは脚本担当で監督はしていなかった)を子供の頃にテレビで見ると必ずそうなってました。この映画とは全然タイプは違うとは思うんですが。それ以来ですね。

というか、一番好きな映画何? って聞かれた時、私はこの作品を挙げます。

結婚したての頃、夫も映画を見る習慣のない人だったのですが、何かの時に、「じゃあ一番好きな映画を紹介し合おう」ということになって私はこの映画を借りてきて夫に見せました。彼は、泣いてましたね。ちなみに彼が見せてくれた映画は「ライフアクアティック」でした。たぶん、デヴィッド・ボウイが好きなので、それつながりだと思います(サントラが、ボサノバに編曲してあるボウイでした)。映画はまあ、好きな感じでした。ヒロインが、妊娠中のジャーナリスト(未婚の母になる)っていうのが、なかなか斬新な設定でいいなって思ったな。

 

www.youtube.com

 

アルゼンチン、キューバ―行ったことがないので行ってみたいです。

特にキューバは、今年オバマさんが訪問したり、安倍さんも行ったし、アメリカ資本のホテルもでき始めてるし、民泊もエアビーアンドビーにだいぶ登録が増えてきました。5年後にはおそらく全く今のキューバの姿ではない違う国になっている気がするので、早めに見に行ってみたいです。私はサルサを踊れるんですが、東京で習ったにはめずらしくキューバサルサなのです。キューバが呼んでいる……笑

 

ではまた~。