自分の地図をつくろう

新しい場所に出かけて楽しい経験をしよう

自己啓発本にまみれた果てにたどり着いた場所

「つまんなくなってしまう」と、死神に狙われます。

 

 仕事を引退した途端、腑抜けのようになってしまうおじさんとかおばさんとか、いますよね。

ひとってやることがなくなって、誰からも必要とされなくなると、あっという間に世の中色あせて見えてつまんなくなって、いつ死んでももういいかってなるんです。

 

『眠狂四郎』シリーズの柴田錬三郎さんのエピソードなんですが。

1945年の終戦直前のこと、衛生兵として召集を受けたシバレンさんは、輸送船に乗せられて台湾からフィリピンに向かう途中のバシー海峡で、船がアメリカ軍に撃沈され海に投げ出されます。

この輸送船って超ボロボロなのにくわえて、バシー海峡にはアメリカ軍が待ち構えてたんで、ここを通過できる船って少なかったらしい。

記録では200隻、10万人もの兵士が海峡に沈んだと推計されています。

 

で、シバレンさんも、漂流物につかまって何日かバシー海峡にぷかぷか浮いてたそうなんです。

見渡す限り、同じような境遇に放り込まれた仲間が波間から頭を出していたのが、徐々に沈んで死んでいったらしい。

 

その時のことを振り返ってシバレンさんは「お母さん」ってコトバを口にした奴から死んでいく。と書いてました。

 

つまりあきらめちゃうと死ぬんだよね。

 

あきらめないと、チャンスが来て生き残ることもある。

 

日常生活において生きることをあきらめるって、どういうことかっていうと、何見ても、誰と話してももう大体分かったわ、おもしろくないわ、っていう「つまらなくなる」状態だと思うんです。

 

「いつでも死んでいい」と、私も確かに思ってるんです。

実際、双極性障害の3年間の闘病で私は、一回死んだと思ってるし。

 

でも、死ぬまでは元気でいたいんです。

なんでかっていうと人の迷惑になるわけにいかないから。

だって私、ひとり暮らしだし。

自分でなんでもできて、身体が動いて、精神的に誰かに依存しないで、自立した状態を長く続けたい。衰えてから死ぬまでの期間はできるだけ短くしていたい。

 

私まだ、30代だからそんなこと考えるのはやいって思うでしょ?

それがそうでもないんですよ。

 

双極性障害で1年4か月、自宅療養してました。

ほとんど、ベッドに寝てたんです。自炊もせず、掃除もせず、ただひたすらベッドに横になって、凶悪犯罪とか、シリアルキラーのまとめサイトを読んでいました。

長い文章を読んだり、映画を見たりはできませんでした。目が滑るっていうのかな、頭の中で意味を結んでくれないんですよ。

なのでひたすら凶悪犯の情報を読んでましたね。寝たきりになって。

 

するとどうなるかというと体力が落ちるんです。自明ですよね。

しかし薬物治療で急性症状はV字回復したのです。

自分の場合は抑うつ状態→怒りの発作という過活発な状態を、薬でフラットにしたんです。それで社会復帰しました。

ところが、本を読んだり、映画を見たりっていうことを再びはじめることがなかなかおっくうになってくるんです。意欲が落ちる。

 

で、意欲が落ちると、身体を動かしてどこかに出かけたいっていう気持ちにならないんです。そうすると体を動かさないからさらに体が衰えるんです。

 

体力の衰えを実感したのは、今年の4月末に1週間ほどニューヨークに遊びに行ったときのことです。

同い年の男友達と、50代の女性と連日遊んでいたのですが、私だけ3日目でダウン。部屋で一日眠らないと、だるくて動けなくなってしまったのです。

私が寝ている間にも、ふたりの友人たちは、ライブに食事にと分刻みの観光をこなしていたんです。

 

ああ、私、体力落ちたんだなあ。

でも、「仕方ない、今まで病気だったから」って自分を慰めていたんですけど、

体力が落ちると気力が落ち、そしてさらに動けなくなる……

この悪循環をどこかで断ち切らないと恐ろしいことになるなっていうのを芯から感じたのは、

友達に教えられたある本を読んだことがきっかけです。

 

 

 
 

「生活不活発病」。

こんな病気があるんだと始めて知ったんだけど、心当たりは私自身以外にもありました。

 

私は、2011年から現在に至るまで、東日本大震災の取材を続けているのですが、

避難先で「生活不活発病」と思われる状態に

陥っている人を何人も見ているからです。

 

彼らの生態は、「引きこもり」に似ているんです。

強制避難ってなにかっていうと、

仕事も、これまで趣味で続けてきた農作業や、ママさんバレーや、近所の寄合いや、犬猫の散歩、こういったものを根こそぎ奪われて、突然9坪の仮設住宅が与えられるということなんです。

だから、身体を動かすための生活を再び組み立てていくことが難しい人も出てくると思います。

だって、仮設住宅の外は人里離れた山の中のダムの駐車場だったりするので、用事を作ろうにも行く場所がないんです。身体を動かそうにも畑もないんです。

そうすると家に引きこもって、支給されたコタツに一日中座ってテレビを見ている……買い物は移動販売で済ませてしまう、なんてことが続く。

すると徐々に足腰が衰えて、気力も奪われていく。

 

これではいずれ心身ともに自立した生活ができなくなってしまいます。

それに、体力があって気力が充実していたら、これまでの何倍も毎日が楽しくなるかもしれないじゃないですか。

 

この一年間。私は向精神薬と縁を切りたくて、様々な自律訓練法を試してきた中で、自己啓発本を浴びるほど読んできました。

昨年自己啓発書につかった金額はAmazon経由で計算すると65万円です。

でも。本読んでも実際に実践しないと何も意味がないんだよ。

水泳の本を1000冊読んでも、プールに行かないと泳げるようにならないように。

 

実践しよう。悪循環を断ち切ろう。自己啓発本を浴びて育ってきた前向きな気持ちを、行動化しよう。

 

そう思って私はまず、ホットヨガに通い始めました。

ホットヨガを始めたのは、緩やかに体力を回復するために最適だと思ったからと、

もう一つは、いつもお肌ピカピカの友人に美肌の秘訣を聞いたら即答で

「汗をかくこと。ホットヨガに行きなさい」と勧められたからです。

最初の二か月はほぼ毎日行きました。

 

ホットヨガに行って感じた変化ですが、

・呼吸を意識するので、ヨガのあと、長時間落ち着いた気分が続く

・肌がきれいになる。

・徐々にだが筋力が付いたのを実感できる(太陽礼拝という一連のポーズがスムーズにできるようになるなど)。

・家の風呂を使わなくなる(ヨガ後にシャワーを浴びるので)。

そして、

・なぜかカラオケがうまくなった。

多分、体幹ができてきたので声が出やすくなったんだと思います。

 

ヨガに効果を感じながらも、そろそろもっと先に行ってもいいんじゃないかなと思いつつ、自己啓発本コーナーをあさっていたところ、ある日、こんな本に出会いました。

 

 

自己啓発系筋トレ指南本。

筋トレとプロテインでこの世の99%の問題は解決します。本当です。(本書より)

と言い切ってくれるこの本。

 

読むとカレンダーにしたいような名言を連発してくれます。

 

いわく、

「メンがヘラってるならとりあえず筋トレして8時間以上寝ろ」

 

「犬しか信じられなくなったら筋トレしろ。テストステロンが解決してくれる」

 

「俺の行動を支配するボスは俺の意思と身体だと、〈気分〉に教えてやる」

 

「『悩んだ時は筋トレってアホか? 一時的に気分はスッキリするかもしれないけど悩みの根源は断てない』って思うじゃないですか? 

違うんですよ。

ほとんどの悩みは根源なんてない気分的な問題なんですよ。

筋トレをするとテストステロンを中心としたいろんなホルモンが総動員して分泌されそれに気づかせてくれる」

 

これだ。人生に迷ったとき、この筋トレ自己啓発本で自分をアゲて、身体を作り直そう。

実際、筋トレによって分泌されるテストステロンはうつに効きますので、ほんとにうつっぽいひとは、マジで筋トレするといいと思います。

私はこの本を読んで、一昨日から始めました。

今日も筋トレするよ。

だって、今日はハナキン、筋曜日だから。

 

 

 

 

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