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治さなくても幸せになれる。

たのしい生活 双極性障害 認知行動療法 本の話

 

こんにちは。

今日、友人の医療ジャーナリストと話してて

いろいろ考えたことがあったので、

後で見直す用のメモを残しときます。

 友人はテレビ番組の制作等を行ったり書籍を出版したり

講演したりいろいろしているわけですが、

その中で、腰痛の取材をした時に感じたことを

話してくれました。

 

慢性的な腰痛の激痛に悩まされてる取材対象者は

三十代女性だったそうです。

もう何年もほぼ寝たきりの状態で、病院に行くにもタクシーに乗り、

タクシーの中でもなるべく体を動かさないようにして

通院していたのですが、腰痛の原因を調べると、

骨の状態には全く異常が見られなかったそうです。

となると、痛みは脳が出しているので、心理的な原因が

腰痛を引き起こしていると考えるのが妥当になってきます。

例えば幼少期に親に愛されなかったことで、腰痛により

親の関心を引いているとかですね。

心のあり方が、体の不調に現れるという考え方は

現在さほど不合理なものではなく、

Amazonで検索すればそういうアプローチの本が

いろいろ出てきます。

実際夏樹静子さんという、先日お亡くなりになった

直木賞作家の方は、自分の体験としてこんな本を出しています。

 

夏樹さんは作家生活をはじめるのと同時に腰痛がひどくなり、

椅子に座れないほどの激烈な腰痛を抱えて苦しみます。

引退とか自殺も考えたそうです。

そして、ドクターショッピングをするわけですが、

 結局最後は心の問題に気がつき、心療内科への通院で

症状が改善します。

 

冒頭に紹介した、医療ジャーナリストの友人が取材をした

その30代の女性も、おそらくは心の問題が痛みを作っているのは

明白なわけで、そこに向きあえば痛みは改善するのですが、

友人が言っていたのは

「治れば、たしかに痛みはなくなるけど、

痛みがなくなって健康体になってしまうと、今度は

彼女が実家ぐらしの30代女性、就労経験なし、職歴なし、婚歴なし、

という自分の属性を受け止めきれなくなる。

治さないほうがいいのかもしれないって感じた」

という話をしていました。

 

つまり、治っちゃうと、働くために行動を起こさないとならないし、

結婚も恋愛もしていない自分という存在に向き合わないとならない。

痛みはつらいが、治ってもつらい。

その場合、痛みを手放しづらいんじゃないか、というような話を

していました。

 

私は、自分が精神疾患にかかる以前、

母が自殺する以前に、アノニマスグループの取材のお手伝いを

していたことがあります。

 

この本の取材で、長年うつや引きこもりに苦しんでいる人たちの

自助グループに行き、取材をしたのですが、

その時すごく面白い体験をしました。

この自助グループは、AA(アルクホリックアノニマス)に倣い、

全員がニックネームでの参加をして素性を明かさない、

体験のシェアをする際は「言いっ放し、聞きっぱなし」で

お互いに批評を加えたり、アドヴァイスを行わない、という

ルールがあり、あとは自由に好きなことを話して良いのですが、

そこに参加していた20代前半の女性の話が私には印象的でした。

長年、うつと引きこもりに苦しんでいる彼女がこの自助グループに

参加するようになったことで、自分がなぜ引きこもるにいたったか

その原因と向き合う事ができるようになったと話していたのですが、

その時に「自分でも回復の兆しを感じるんだけど、

治るのが怖い。治ったら働いたりしてみたいけど、でも

自分は就労経験がないから、働くことが怖い」と言う話をしていたんです。

 

治るのが怖い。

これ、私すごいわかります。

私は、双極性障害で1年4ケ月自宅療養していたのですが、

一般的な同病の患者さんよりもかなり早く社会復帰まで行くことが

できました(平均8年ぐらい病むそうです)。

で、たった1年4ケ月でも、もう、仕事に復帰するのが怖いんです。

だれも、そんなことを面と向かって言ってきたわけではないのに

「福祉の世話になって、税金で食ってるなんてなさけない」とか、

「どうせお荷物になるだけなんだから、復帰せず辞めて欲しい」とか、

そういう「世間の声」が聞こえるような気がして本当に怖かったです。

だったら、病気である自分にとどまって、

診断書をもらいながら、病人であることにしがみついていたほうが

傷つかなくて済む。そういうふうに思う人がいることは理解できるんです。

 

私が自分もそう思ったことがあることを、

医療ジャーナリストの友達に話してたら、

「なぜ、そういう気持ちになるんだろうね?」と逆に聞かれました。

私は、「それは、病気になる前に私自身が

世間の病人の人にそう思ってたからじゃないかな」と話したら、

友人は「まあ、そうだろうね。気持って鏡だよね」と。

 

あとこういう例えだとわかりやすいでしょうか。

金髪にしたいけど、すると周りがびっくりするからできない。

そう思ってやりたい髪型を我慢したことはありませんか?

で、実際他人ってそこまで金髪にしたからって大騒ぎはしないんですよね。

大騒ぎしてるのは自分の心の中にある世間っていうだけで。

つまり、キャラ変を受け入れることができないのは

周囲ではなく自分自身なんだなって思うんです。

病人キャラから普通の人キャラになるも、いわばキャラ変です。

そのキャラ変に、自分の心がついていかない場合、

病人キャラでいることを無意識に選択してしまうことがあると思う。

 

 

で、ここから先がゆうべ考えたことなんですが。

治るとは、なんでしょうか。

社会復帰を指すことなのでしょうか?

なぜ、人は社会と隔絶するような環境を選択せざるをえないような

病気になるんでしょうか? 

肉体と心の化合物が人間という存在だとするなら、

肉体的な物理的な疾患はいったんおいといて、

心因性の病気はなぜ生まれるんだろう。

 

社会復帰とは、「元の状態の社会人/学生に戻る」って

ことなんだと昨日まで思ってたんですが、

その社会復帰に対して、病気をしたことで「怖い」という

心理的ハードルを感じてしまうなら、

復帰するという定義を変えてしまえばいいんじゃないかと

思ったんですよ。

心が痛みをつくっていて、心が病気をつくっているのは、

今いる環境に耐えられないことが原因だということに思い至ったなら、 

その環境に復帰することをやめてしまえばいいんじゃないかなと。

 

つまり、腰痛の彼女は、腰痛が治ったら

「社会復帰」しなければならない。それが怖い。

でも、実家がかりで暮らせているんだから、しばらくは

治った自分を謳歌して、

病気という形を取らずに親に甘えたり旅にでたり遊ぶ。

就職活動しなくていい、遊んでいる中で友達をつくるとか、

遊んでいる中で働くきっかけを探せばいいんじゃないのかなと。

 

自助グループの彼女は、グループに参加することはできる。

でも彼女にも「これが社会復帰というものである」という一般的な

レールに乗ることに対する恐れとか自信のなさがある。

だったら、ハローワークに行かないで、活動できる場所で

自分の存在を人のために役立てる方法を考えたらいいんじゃないのかなと。

例えば自助グループのファシリテーターになるとかですよね。

 

私の場合は文章を書いたりネットを介してなら人と交流ができる。

しかし、通勤したり、明確な用事がないのに同僚が同じ部屋にいるという

いわゆるオフィスでの勤務が著しく苦手である。

だったら「できる」ことに注力して、そこから自活できる方法を

考えていったほうがいいんじゃないのかなと。

いわゆる「世間がマルをくれる復帰」はできなくても、

とりあえず社会につながりやすい、楽しくできる範囲で

やってみて、それで自分をほめてあげる。

 

まだ、うまくまとまらないんだけど、

「治らなくていいし、元の状態に戻らなくてもいいんだ」と

腹を決めてしまい、「いわゆる社会復帰」を選択肢から外す。

そこから「自分を食わせていくための方法」を考えていくと

いうことが何かできないのかなっていうのを

昨日友だちと話して感じたことでした。

ハードルは乗り越えずに、ハードルを避ける生き方って、

壁は壊さずに、壁にそって歩くようなそんな考え方って

何かできるようなきがするんですよね。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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それでは。

 

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