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自分の地図をつくろう

新しい場所に出かけて楽しい経験をしよう

「ひとりで眠れるようになってから人と寝なさいよ」

たのしい生活 本の話

読みました。

 

男性依存だった著者。

男にちやほやされていても、心は何だか満たされない。

なんでだろう?

その男が好きそうな行動や服装をすることで、

男からの賞賛を得ている「私」。

男が見ている「私」は本当の「私」じゃないから。

じゃあ、本当の「私」ってなんだろう?

どうしたら、この苦しさってなくせるんだろう?

 

後半になるに従って、心の闇に突っ込んでいき、

父親からのDVサバイバーだった過去を見つめ、

自分の問題を掴み取っていく、著者の勇気と知性に

感動しながら読みました。

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簡単に言えば、

自分を愛することができないから、

男に自分を愛してもらって、寂しさを埋めたい。

そのために、ビッチをやっていた。

そこに気が付いてから、著者はどんどん変わっていきます。

こどものころからの夢だった絵を仕事にする決意をしたし、

簡単に男に褒めてもらう方向に逃げないようになった。

 

恥ずかしいことですが、私はつい最近までこの

「男で自分の寂しさを埋め合わせる」っていうことを

やっておりました。二年ぐらい前まででしょうか。

ただ、当時は結婚をしていたので、

性的な関係まではなかったのですが、

明らかに自分を好きであろう男の人に

ちやほやされるためだけに出かけていく、

そういう日が月に何日もありました。

そして帰ってくると、どっと疲れました。

だって、自分がどこに寂しさや不安を感じているかなんて、

他人には正確にはわからない。

それなのに、他人でその部分を埋めてもらおうとしても

なんかどこか的外れなんです。

なんだろう、かゆいところに手が届かない。

根本的な寂しさは埋まらない。そういう感じでした。

 

変わるきっかけはある人と出会ったことなのですが、

その人のおかげでそういう、疲れる男性関係を

一切絶つことができました。

その後、私も著者と同じような「自分探し」をして、

これまで思いもよらなかった、「自分を愛する」ということを

やってみようと思うようになりました。

 

自分の中に、本当の自分がいて、

外側の自分は人生経験だらけで、失敗するのが何よりも怖い。

だから、本当の自分がやりたいこととかを

ゆがめたり、否定したり、可能性をつぶしたりする役割を

していたんだなと気が付きました。

自分のために一生懸命生きてくれているのは、自分ですから、

そこを認めてありがとうって思っていかないと、

寂しさはいつまでも埋まらない。

書くことだって、やっぱり自分が大嫌いだったから、

私が書くようなものを認めてもらえるわけがないと

思っていたし、実際本が出た後も、

褒めてくれる人の声よりも、批判の声ばかりを聴いて

「やっぱりね」「やっぱり私はダメなんだ」って思ってました。

自分を好きになることができれば、

何があっても私は私の味方でいてあげられるし、

自分が本当にやりたいことだって、自分は応援してあげられる。

自分と自分が仲たがいしていたら、何か夢を追いかけるときに

「どうせ無理だな」ってあきらめてしまうし、

これまではそうしていました。

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そういうのって、男の人に何とかしてはもらえないんだよね。

 

高校生の時、橋本治さんの本を読んでいて

「ひとりで眠れるようになってから人と寝なさいよ」

って書いてあって、まだ処女だった私は

「ひとりで寝るのってそんなに大変なのか?」

って思っていたのですが、

大人になるとこれがものすごく難しい。

自分を愛せないから、人に自分を愛してもらいたいだけだったんっだって

そのことに気が付くまで、

長い時間とたくさんの夜がありました。

 

来年私は40歳になります。

こんなことは、今さらだと思いますか?

でも、私はあんまりそう思わないんです。

いくつになってもいいから、

ひとりで生きていくことができないと、

人を本当に愛することもできないんだなと

気が付いたそれだけで私は幸せです。

 

 あと、すべての依存の根源って、

寂しさを埋めるための外部装置探しだと思うんです。

お酒やセックスやギャンブル。

あとおそらく気分障害の病気にかかるのも同じです。

でも、外に解決を求めても、遠回りするんだよね。

自分の中の自分が苦しんでいるっていうことを

よく見てみると良いんじゃないかなと思います。