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全文公開『自分を好きになろう』第一章『ゴミ屋敷を片付ける』後編

 

 6月15日に発売になる新著『自分を好きになろう』の第一章を三回に分けて発売に先駆けてブログで全文公開します。今回で完結です。

第一回、第二回はこちらから読めます。

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ものの捨て方がわからない

 

「しかたない。片付けができる人間だったら、そもそも部屋が汚部屋になっていないもの。きっと、私とおなじような汚部屋の人たちがたくさんいるはずだし、その人たち向けのサービスがあるはず。まずはゴミを捨て切ってから、掃除や片付けを本で勉強しながら実践していこう」と決めました。

 

Googleで検索すると、「軽トラ積み放題8000円」というサービスがたくさんあるのを見つけました。ゴミを分別しないで、軽トラに載せられるだけ載せて引き取ってくれるサービスです。私は次の休みに早速電話で予約を入れ、その日のうちに本棚5本、厳選した数十冊を除いた本すべて、壊れたまま放置してあった冷蔵庫、山積みの服、集めたけど結局着なかった和服、健康器具、大量の食器など、前から不要だと思っていたものを持っていってもらいました。

結局軽トラ1台に載りきらず、追加料金で3万6000円になってしまいましたが、自分ひとりで処理することを考えたら永遠に片付けが終わらないと悟ったので、3万6000円は自分のために払おうと決め、支払いました。

 

私のゴミを積んだトラックが遠くに消えていくのを見ながら、こうやって人の助けを借りなければ捨てられないほどのものを、ゆっくりと時間をかけてではあるけれど、自分ひとりでこの部屋に運び込んできたんだなということに改めて驚いていました。

 

こんなふうに大きな片付けは、「軽トラ積み放題」のサービスを利用したりして、合計2週間ほどで済みました。

 

キッチンからも、何年も使ってない調味料や、使いそうもないけど取っておいた食器などを一掃しました。片付いたキッチンで、料理を久しぶりに作りました。食べ飽きた惣菜弁当ではない、自分のために作った料理を食べた時、しみじみ、「ああ、片付けてよかったな」と思いました。体の中までキレイになっていく感じがしたのです。

 

しかしそこからが「断捨離」の本番だったのです。

 

「これは本当に必要?」と、ものと向き合う日々がはじまりました。

「必要な気がするから取っておいたけど、やっぱりいらないな」と、部屋にあるものひとつひとつに向き合って、本当に必要なもの、好きなものだけを厳選し残しました。

それには半年ほどの時間が必要でした。この作業は、自分はどんなものを無駄買いしてしまうのか、その傾向をつかむいいきっかけになりました。私の場合は、2000~30

00円くらいの服をネット通販で買ってしまうのが「クセ」です。今でもそのクセは残っていますが、着ないものは意識して捨てるようにしています。

 

掃除ができたことが自信に

 

ペットボトルをゴミ袋に入れた日から1年と4ヶ月ほどが経った今、部屋はキレイなままです。仕事が忙しい時など、たまに散らかることもありますが、部屋にものが少ないため、ひどくは散らかりません。ものをひとつ買うと、家にあるものの何かをひとつ捨てるということが習慣になりました。

 

そして、今私は、床の拭き掃除にはまっています。

Googleが従業員のメンタルヘルス向上のために取り入れたという「マインドフルネス」という考え方が最近ではよく知られていますが、この考え方は簡単に言うと「今、ここ」に意識を集中させ、余計なことを考えないということです。そのことで気持ちが安定し、作業の効率が上がるのです。

 

床の拭き掃除をしている時に私は、マインドフルネス的なリラックスと、雑念が消えてすっきりした感覚が得られることに気がついたのです。床を拭く時リズミカルに手を動かしているのが、雑念を消すためのペース作りになっているのでしょうか。私はスマホ依存気味ですが、ながらスマホはできないですから、床を拭くことだけに集中するしかありません。

そして、拭き掃除を終えると、本当に気分がすっきりしているのです。

 

彼に振られて、ベッドに寝ながら惣菜弁当を食べている時の自分には想像もつかなかったこと。それは、掃除のやり方をすっかり身につけ、床掃除をしている今の自分です。

 

38歳からでも新しい習慣を身につけることができるんだなと、今、掃除ができる自分になったことがとても自信につながりました。

何か新たな挑戦をする前、片付いた部屋の真ん中に立って、「こうやって、掃除もできるようになったんだから、私はいつでも、なりたい自分に変われるんだよ」って思うと、「本当にそうだな」と感じるのです。

キレイになった部屋が、その何よりの証拠です。

私は私が変われるという「証拠」の中で毎日暮らしているようなものなのです。

そう考えると、変化のきっかけを与えてくれた失恋も、悪くないなと思えます。

 

人生が変わる「大掃除」実践編

 

・窓を開けるところからやろう(私は窓すら開けられなかった)。換気で気持ちはだいぶ変わる。

・やる気の出る本を読むのもいい。

・一気にやろうとしない。どこか1ヶ所10秒片付けから。

・ゴミの処理は「軽トラ積み放題」や友達にも頼る。自分でなんでもやろうとしない。

・長い目で見て、本当の意味での捨てグセをつける。

(第一章 了)

 

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『自分を好きになろう』全文公開のバックナンバーはここで読めます

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