アラフォーからはじめる!

人生で味わったうれしさも悔しさもフル活用して、新しいことにチャレンジしよう

北朝鮮への旅行者の人が拘束されて日本の世論で叩かれてるのを見て思ったこと

この記事をシェ-アする

「有給休暇を取れない」空気が蔓延する国だから・・・

北朝鮮に正規の手続きを取って旅行者として観光していた男性が、北朝鮮側に数日間拘束されてこのたび日本に帰ってきた、というニュースをやっていました。

案の定というか、「こんなアホより、拉致被害者を助けたらいいのに」とか「自己責任なんだから、税金使って救出するな」とかボロクソに言われてました。「空港でカメラに囲まれたときの男性の態度が悪すぎる」とかも見た。土下座したら許してもらえるんだろうか?

私、ツイッターもフォローしているアカウントは3つだけ(与沢翼とトランプ大統領夫妻)にしているし、Facebookにはそういうことを言わない人しかいないので、普通に生活していたら目にすることがない意見だったのに、それでも目に入ってきたので、日本人の「忖度力」とはすごいものだなと思いました。

 

なんというか、ほんとに日本らしいなと思う。

よく、「有給を取る社員なんて使えない」みたいなことを、有給を取る社員に向かってモーレツ社員みたいな人が文句言うようなシーンがあるじゃないですか。

数日前読んでいたひろゆきの本に書いてあったのですが、

「アメリカならそもそもそういう話にならない。権利をルールで定めているなら、その権利を行使することに対して文句を言う人はいない。そのルールがおかしいのであれば、ルールを変えるだけ」と。

働き方 完全無双

働き方 完全無双

私もそう思うんですよ。

いや、生まれつきひろゆき的な考え方ができていたわけではなく、私もかつてはバリバリに忖度しまくりまクリスティな女だったのですが。

その結果いろんなことができなくなって、息苦しくなって具合悪くなっちゃったんですよね。

だから、「忖度はしない」と決めたんですよ、具体的な時期としては3年ぐらい前のことですかね。

 

生活保護をめぐる状況にしてもそうで。水際作戦をして、窓口で「あなた若いんだから働けるでしょ」とか「親とか兄弟に何とかしてもらえるでしょ」って、申請させないことがよくあります。

でも、これも「申請します」って突っぱねていきそれでも埒があかなければ最後は裁判起こしたら、絶対に申請させてもらえるわけですよ。

 

ルールで認められていることを、ルールの範囲内でやろうとしている人に向かって文句を言うのはそもそもおかしいことなんです。

なんだけど、「有給なんかとらずに働くのが雇っていただいた御恩返しだろう」とか、「生活保護を受けるなんて恥」とか、そういう「空気」が忖度文化そのものだよね。

だから、新聞で連日報じられる、政権に対して誰かが「忖度」してることを責めている人たちの中にも、ものすごく強烈な忖度マインドがあるわけで。で、そんな自分の中の忖度マインドには無批判だからこそ「有給をとるなんて…」「生活保護恥ずかしい…」「自己責任だ……」とかいうわけだよね。じゃあ今度はその人たちが政権に忖度せざるを得ない立場になったら結局同じことをするんだと思うんだよね。

忖度マインドが、本来ルールで守られているはずの権利の行使をそもそも自粛させてるんだよね、日本は。

 

で、今回の北朝鮮に旅行した人に対しての意見も根っこは同じですよね。

それって、自分の首を絞めるだけだと思うんだけどな。

だって、よく考えてほしいんですけど、正規の手続きを踏んで入国しているんだからそのこと自体を責めることはできないでしょう。その人はほかのすべての人と同じく、旅行をする自由を持っている、それだけの話で。

私も昨年、正規の手続きを踏んで中国ルートで「北朝鮮・中国・ロシア」の国境エリアに出かけたことがあるんですが、琿春に到着したとき、中国軍の尋問にあい、結果パスポートを取り上げられました

下手したら拘束されていたかもしれない。でも、私たちには落ち度はなかったんですよ。たまたま前日に脱北者がいたことで警備が強化されたからそうなっただけ。

 

だから、正規の手続きを踏んで渡航しても、出かけた先の国の都合で拘束されるなんてあり得ることなんですよ。その人の落ち度じゃなくても捕まるときは捕まる。

 

そういう実情に即した事情を考慮せずに「なんか、危なそうなところに出かけたんだから本人に責任を取らせろ」みたいに短絡するのって、本当にどうかと思うんだよね。

私は税金払ってますし、税金払ってたら助けてもらう権利もあるでしょう?

というか、税金払ってなくても、当然日本国は日本国民を保護する義務があるでしょう?

私はこれからも外国を旅行するつもりなので、北朝鮮で拘束された彼にももちろん旅行を今後も自由にしてほしいと思うし、もし彼が再び危険にさらされたら日本政府は保護をしてほしいと思います。それは自分のためにもそう言いたい

 

 

ところで、たった20年前、こんな出来事がありました。

ペルーの日本大使公邸で、テロリストたちが日本の駐在職員を人質に取った事件。

事件解決まで実に4か月の長きを要したこの立てこもり事件(立てこもり記録では世界記録かも?)。この時、報道陣は公邸の周辺で固唾を飲んで見守っているしかなかったのですが、その空気を破って膠着状態の日本大使館に突撃取材をした人がいました。

共同通信の原田浩司さん。

f:id:okaimhome:20180830203822g:plain

これこそ、「正規の手続きおよびルートを経ていない」、本当の突撃取材で、原田さんははっきり言ってこの時に立てこもり犯に撃たれて死んでも文句言えない状況だったわけです。

原田さんはこの取材の成果を共同通信で配信して、新聞協会賞をとりました

だれも、スタンドプレイだ、とか、中にいる人質に迷惑かけたらどうすんだ、とか言わず、彼の蛮勇に賛辞を送ってました。いまなら超炎上してたんじゃないかなって思います。

 

正規のルートで入国したけど北朝鮮の都合で拘束された人を叩くのか、完全スタンドプレイで大使公邸に突撃してスクープ撮ってた人に喝采を送るのか。

どっちが楽しいかなって言ったら明らかに後者だろうと、私なんかは思います。

そんなわけで私も下手したら拘束されて、日本でぶっ叩かれまくっていたかもしれなかった、旅行記を徐々に書いていますので、ぜひお買い上げ&スキボタンをぽちっとお願いします。

note.mu

ちなみに、この時、成田からハルビン空港までは8000円の航空券で行けました。日本国内を旅するよりも全然安いんですよ、航空券の価格の比較はここでできます→スカイスキャナーの航空券比較