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「部下の役目は上司のライバルをつぶすこと」と断言する杉村太蔵の出世哲学がすごい。

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頭の良さは成功を約束しない

杉村太蔵さんの本『バカでも資産1億円』を読みました。

 

バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術

バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術

 

 

小泉チルドレンとして当選して衆議院議員になった直後に「早く料亭に行きたい」って失言して炎上したことで有名になった方です。

バカでも1億円の資産を築けるなら、彼を馬鹿にしていた人たちはもっと大きな資産を得ることができるはず。

私は別に彼をバカにしたことはないんですけど、現時点ではまだ資産1億円に到達してないので、年は下だが彼は私にとって先輩。そういうわけで読んでみたんですけど、この人はただのバカじゃなかったですね。

 

まずこれを読んで超びっくりするのが、国会議員への切符は、山王パークタワーの便所に落ちてた、ってことなんですよ。

彼は証券会社の契約社員時代、仕事の調査業務中に自民党の立候補者の公募制度を知って応募して公認を受けた、という経緯があるのですが、そもそもなぜ、その証券会社で働くことになったのかというと、その会社が入っているオフィスビルで掃除をしてたからなんですよ。

現実にこんなことってある? っていうような話でマジでビックリします。

杉村さんは就職超氷河期のころに大学を中退してしまい、就職先がなくてやむを得ず派遣社員として山王パークタワーの清掃員となります。松戸の5万円のアパートから始発電車で通う日々。

毎朝一番に、社名のロゴを雑巾で磨けば磨くほど、「どんなことをしている会社なんだろう?」と興味を持つようになりました。そのうち、清掃中、言葉を交わす人がポツポツ出てきました。なかでも、会うたびに声をかけてくれる陽気な外国人ビジネスマンがいました。

 

それが、グレン・ウッドという証券マンだったそうです。

トイレ掃除をしているとグレンから「ヘイ、社長!」とあいさつされたので、ぼくは、「(社長より上の)会長! なめられるくらい便器をピカピカにしておきました! どうぞお使いください」といったんです。その答えに彼はげらげら大笑いです。用を足し終え手を洗った彼に今度は、横からペーパータオルをさっと差し出しました。すると、これまたツボにはまったらしく大うけです。

 スゲエ……現代の豊臣秀吉か? というような機転の利かせ方。

このグレン氏に拾ってもらい、証券会社の契約社員になります。そして年収は倍増、600万円に。

 

そしてこの証券会社でも頭角を現すわけですが、やることは徹底しています。

・電話は五秒以内に出る。

・ほかのエリート社員が断る仕事を積極的にやる(上司のコーヒーの買い出しなど。しかも上司はブラックを飲むか、砂糖を入れるのか、ミルクだけなのか、なども把握しておく)。

などなど、詳しくは本を読んでほしいんですが、このままサラリーマンを続けてもたぶん間違いなく出世していっただろうな、という「人から可愛がられるための方法」が網羅されてます。

 

たぶん、杉村さんは「自分は学がない」ってことをすごく認識したうえで、「だから人様にかわいがってもらうしかない」ってある時点から腹を決めたんだろうなと思いました。ものすごい徹底ぶりです。

中でもすごいのは、

「部下の役目は上司のライバルをつぶすこと」。

 

ボスが出世すれば僕の評価は同じように上がりました。では、ボスを出世させるために部下は何をすべきでしょうか? そのひとつはボスのライバルを潰すこと。それも部下がすべき仕事、というのが僕の考えです。

こんなことがありました。グレンのライバルと目されていた〇〇さんから雑用係だった僕に領収書が提出されました。金額は5万円。接待との報告でしたが、店はキャバクラ。どうも不自然です。「これは接待ではなくひとりで行ったのでは?」。そう検討をつけた僕はその日の夜、六本木のそのキャバクラに行きました。(中略)料金設定をメモし、店長にもこっそり話を聞いて、その日、彼がひとりで来店していたことをつかみました。2回調べに店に行った“調査費”はもちろん自腹です。自分が見込んだボスのためには時間も金もいとわない。徹底して仕える。

 

キャバクラの領収書を見て「この金額は一人で行ったのでは?」とピンとくるのは、フリーター時代に太蔵氏がキャバクラの黒服として働いていたことがあるから…とかも色々すごい。探偵か笑笑

 

杉村さんは、トイレ掃除時代の親より年上の世代の同僚と議員になった後も飲んだりしてるし、彼らは全員後援会に入ってくれてたりもしているし、黒服時代のキャバ嬢が選挙手伝ってくれたりとか、身近な人がみんなファンになるタイプの人なんだと思います。

 

衆議院議員を任期切れになってからは、契約社員時代に身に着けた株式投資によって資産を築いたのですが、その後、恩人の与謝野馨さんの要請を受けて参議院議員選挙に立候補して落選、選挙資金で費消してしまい、資産は800万円ぐらいまでに減らします。そして無職に。

結局、タイトルにある資産1億円を回復したのは、タレント事業を始めてからの収益によってなのですが、結局この人はどこまでも人に「与える」っていうのかな、サービス精神によって富を得るタイプなんだなと思いました。

私も実は週刊誌の記者時代に落選直後の彼を直撃取材したことがあります。ちゃんと近くのカフェで時間を作ってしかもコーヒーをおごってくれましたね。そーとー叩かれてマスコミ嫌いになってもおかしくないのに大したもんだなと思った記憶が蘇りました。

 

読み終わって……

すごく率直に書いていますよね。「上司のライバルを潰せ」とか普通は書かないじゃないですか。この率直さって何かって言うと、たぶん本気で「これを読んだ人に何か役に立つことを書きたい」っていう熱意みたいな。そういうものを感じましたね。役に立つために何でも書く、みたいな過剰なサービス精神がありますね。そういう意味では彼はプライドみたいなものは、本を書くうえで捨ててきてますね。

 

そして、人に好かれる才能チャンスのつかみ方とプライドの捨て方、そして継続する力がとんでもなくあるなーと思いました。

人って、上位10パーセントに入る能力をいくつかかけ合わせていけば、かなり稀有な存在になれると思うんですよ。

上位10パーセントって、いわば学年で5位ぐらいに入るなにか。

杉村さんの場合は「人に好かれる力」「チャンスを手にする力」「プライドを捨てる力」「継続する力」これだけで上位0.005%の人間になれている。

この力があれば、今後万が一資産1億を溶かしたとしても、いつでも再起できるんだろうなと思いました。

 

私はテレビを全く見ないので、彼がタレントになっていることも知らなかったのですが、これを読めばタレントとして成功するのもうなずけます。

 

私は村西とおるさんとか、与沢翼さんとか、エリート的だったり稼ぎの王道じゃないところから名前を挙げていくタイプの人がすごく好きなんですが、杉村太蔵さんもその一人だなと。村西さんも今や人生訓を残すほど人に尊敬される人物になっています。彼も20年後はそうなっているんじゃないかなと思いました。

 

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