自分を好きになろう

人生で味わったうれしさも悔しさもフル活用して、新しいことにチャレンジしよう

風化にまかせる

トラウマ的な出来事から早く自由になる方法

 

私は自死遺族です。

27歳ごろ、母を飛び降り自殺で亡くしました。

その後15年ほどは、毎日のように母のことを考え、初対面の人にまで母の自殺のことを話してしまう、そんな、母の自殺にとらわれた日々を送っていました。

その私がとらわれから自由になった経緯について、書いてみようと思います。

 

自死遺族の方に限らず、嫌な出来事の記憶から自由になりたいけどなかなかなれない、そんな方の参考になればと思い、書いてみます。

 

少々過激な表現が含まれてるかもしれませんので、そういうのが苦手な方は読み飛ばすことをお勧めいたします。

 

 

出来事の反芻をやめる

私が母の自殺という出来事から自由になれたきっかけ、それは簡単で、

「母の自殺のことを考えるのをやめた」からです。

 

つまり文字通り、

「母の自殺という出来事から自由になる」と決意し、実際その通り実行した、ということです。

 

これは、

「記憶の反芻(はんすう)は、思考を強化する」という事実に気が付いてから実行し始めたことで、トラウマから自由になるためのセルフケアはまずここから始めないとならないと感じます。

 

人はある強烈な出来事が起こると、(それが良い出来事だろうが悪い出来事だろうが)その出来事を繰り返し繰り返し記憶から呼び出して反芻するという習性がありますよね。

 

特にいやな出来事や悲しい出来事は、放っておくと頭の中で無限にループしてしまいます。

 

その「記憶の無限ループ」に気が付いたら、別のことを考えるなどして、意図してそのループを断つ必要があります。

 

なぜそのループを断たなければならないかというと、反芻のしはじめ(ループ初期)は、その出来事は「ただの出来事」でしかないのですが、

 

反芻を続けていくと(ループ中期)、その出来事に何らかの自分の思考のクセが

ミックスされていくからです。

例・「あのいやな出来事が起きたのは、自分がいつもだらしない生活をしているせいだ」、、、などです。

 

その後もさらに反芻を続けていくと(ループ後期)様々な思考のクセがミックスされ続け、やがて「信念」化していきます。

例・「どうせ、自分は〇〇な出来事にふさわしいほどダメな人間なんだな」、、、などです。

 

このようなことをして自己肯定感が下がった状態では、新しく何かをする気も起きませんし、そうなると悪い出来事の記憶だけが手元に残り、自分の頭の中の記憶の引き出しには、最悪なものだけが残った状態になります。

ここまでくると抑うつ状態に近いと思いますが、実際私はここまで行きました。

これをすっぱりとやめる必要があります。

 

後悔と反省は長くて2日まで

特に、自死遺族の場合は「罪悪感」が、思考のループを続けさせる原動力になっていることが多いのでたちがわるいのです。

「親族の自殺について考えるのをやめるなんて、冷たい人間なのではないか」などと、罪悪感が出来事の反芻を止めるのを全力で阻止してきます。

その結果、抑うつ状態まで一直線に行く、そして長い間抑うつ状態が続いてしまうことになります。

 

罪悪感を感じたとしても、あなたもわたしも、幸せになる権利はあります。

今そう思えないとしても、あなたには幸せになる権利があるし、幸せになるために生まれてきたということを理解してほしいと思うのです。

 

だからまずは、その出来事に反芻に気が付いたら、やめてみませんか?

すぐにすっぱりと思考を止めることができなかったら、「2日以上は続けて考えない」と決めて、それ以上考えるのは止めるようにするといいと思います。

反省も後悔も、しすぎるとそれは自傷行為とそう変わらないものなのです。

 

私の場合

15年ほど、自分そのものだともいえた、もはやアイデンティティとなっていた「自死遺族」というレッテルから距離を置くことができたのはこの「反芻をやめた」ことがきっかけでした。

反芻をやめたところで、「ぽっかり空いた思考の空間で、何を考えたらいいのだろう?」とわからなくなりました。

そんな時私は「自分の悩みを繰り返し悩んで、不幸を強化するくらいなら、他人の悩みを聞いて一緒に解決しよう」と思って占いをやることにしました。

そうしていくうちに、母の出来事からはだんだん距離が取れ、今はほぼ思い出さなくなりました。

 

家の中で最も目立つ場所に母の祭壇を作り、位牌を安置していたのですが、ある日「これを目にするたびにあの時のことを思い出してしまうんだ」ということに気が付き、祭壇を片付けることにしました。

「母に申し訳ない」ともふと思いましたが、44年の人生の内、15年間も母を最も考えてきたのだから、きっともう許してくれるだろう、これからは自分のために時間を使おうと思い、そうすることにしました。

今はいろんなことができるようになり、毎日が以前に比べて楽しく、色彩豊かで、充実しており、かなり楽です。

 

よかったら参考にしてくださいね。

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