私は、2017年に、新卒から17年間勤めていた会社を39歳で辞めました。
そこからほぼ定職につかずずっと「無職」として生きてきました。
つまり、普通の定年より20年早く「定年退職後」の状態になったとも言えます。
基本的に今の生活を非常に気に入っていますが、それでもはじめは不慣れなことがありました。
これから定年する人、そしてこれから「FIRE(アーリーリタイア)」を目指す人に、実際に無職になって5年経過した私から「今のうちから知っておいた方がいいこと」をシリーズでお伝えします。
検索しても答えは出てこないので自分で試行錯誤するのが良い
前回、退職後の孤独感は「会話の総量の圧倒的低下」が引き起こすけれど、それに慣れてしまえば良い、ということを書きました。
慣れるまでには個人差があり、私の場合は大体3年ぐらいかかりました。
私は一般の人より長いのではないかと思います。
理由は、在職中は出版社に勤めており、連日連夜のように著者との打ち合わせ、取材、インタビューなど、やたらと会話する仕事についていたためです。
では、「孤独感」に慣れるまでにどのように「会話量の圧倒的低下」に対処したか、ということを今回は書こうと思います。
それは
①「孤独感はそのままにして、ひとりの時間を楽しむ」
②「会話の総量が在職中とまではいかなくてもある程度戻せるように工夫する」
このふたつの組み合わせから成り立っています。
①に関しては、誰かと話したいから、寂しいからという理由で人とつながるのを少しずつあきらめていきました。
無理につながろうとすればつながれるのですが、そうすると今度は別に会いたくもない人と無理やり会うことになり、「自分は何をしているんだろう」と、今度は孤独感の代わりにむなしさが襲ってくるからです。
「この<感じ>にも、いつかは慣れる」ということを頭にいれつつ、断捨離に精を出したり、毎日長時間の散歩に出たり、時短料理ならぬ「時長料理」を作ったり(圧力なべを使わずに、角煮カレーを作るなど)していくうちに一人でいること、誰とも話さずにいることに慣れてきました。
そういえば一人旅も毎月のように出かけていたぁ。
しかし、こういう「退職前に思いつくようなひとりでできるヒマつぶし」というのは大体1年ぐらいでやりつくしてしまうものなのです。
実際、英国の金融機関「Skipton Building Society」が787人を対象に行った調査で、定年退職後・引退後に暇だと感じ始めるようになるのは、「10ヵ月後」という結果が出たとイギリスでもっとも古いタブロイド紙「デイリー・メール」が2013年に報じていました。
私の経験上、この10か月というのは相当にリアルです。
ではどうしたらいいか。
ここで②「会話の総量が在職中とまではいかなくてもある程度戻せるように工夫する」が出てきます。
私は現在月間延べ200名を鑑定する占い師になりましたが、その前はスナックでバイトしていましたし、ボランティアで子ども食堂の手伝いなどもしていました(これは今も月に一回続けています)。これらはお金のためというよりは会話量の維持のために行っている面の方が強いです。
私が占い師という肩書にたどり着くまでを、次回、お伝えすることにします。
ご参考にしていただければ幸いです。♠
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