- 境界性パーソナリティを持つ人の性質を一言でいうならば、「見捨てられる不安」に常に苦しめられている、ということ。
- 境界性パーソナリティ障害を持つ人の特徴7つ(本書より)
- こういった特徴で思い詰めていくと、問題行動に発展します。8つ。(本書より)
- 治療するために必要なこと。
こちらの本をとてもお勧めしています。
境界性パーソナリティ障害は治せる! 正しい理解と治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう)
- 作者: 市橋秀夫
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2013/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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境界性パーソナリティを持つ人の性質を一言でいうならば、「見捨てられる不安」に常に苦しめられている、ということ。
その苦しみから逃れたいがために、
「見捨てないかどうか」を親密な他人(親とか彼氏)に対して試したり
自分以外の人たちが親しくしているのを見ると不安が刺激されるため、攻撃的になったりと、困った行動を起こします。
人によってはセックスに依存したり、リストカットを繰り返したり、酒や過食に走るなどの依存的な行動に走る人もいます。
症状が出ている真っ最中の人は、これらの問題行動の核心の部分が「見捨てられ不安」である、ということを自分で把握するのにも時間がかかったりして、自分自身なぜこんなに日替わりで感情が激しく入れ替わるのか、我ながら不思議に思っていたりします。
そういう自分自身に疲弊し、自己嫌悪に陥ってもいます。
境界性パーソナリティ障害を持つ人の特徴7つ(本書より)
①憤怒
「絶対に許せない、怒りが止まらない」
②空虚感
「誰も信じられない、心が空っぽ」
③孤立無援感
「誰も助けてくれない」
④よるべのない不安
「不安で居ても立っても居られない!」
⑤自暴自棄
「私なんかどうにでもなっちゃえ!」
⑥抑うつ
「生きていても楽しいことなんてない」
⑦絶望
「また見捨てられた、もう終わりだ……」
こういった特徴で思い詰めていくと、問題行動に発展します。8つ。(本書より)
①対人操作
「この人を引き留めたい。私だけを見てほしい」
②自傷・自殺企図
「手首を切ればみんな心配してくれる」
③性的逸脱
「さみしくて仕方ない。誰かに抱かれていたい」
④依存
「私だけのあなたでいてほしい」
⑤攻撃
「昨日まで大好きだった人が今日からは大嫌い」
⑥衝動的行動
「この気持ちを紛らわすことができるのは、やけ食いと買い物だけ」
⑦暴力
「暴発してしまうとこのロールがきかない」
⑧解離
「これは、別の自分がやったこと・・・?」
上記の行動化は、どれか一つだけ、というわけではなく、同時にいくつもの問題行動を持っている人のほうが多いんじゃないかなと思います。
治療するために必要なこと。
性格とか、親から受けてしまった傷から生まれた心理的な癖などに苦しめられているとき、まず必要なのは自分は自分自身の性質に苦しめられている、という事実を認識し受け入れることだと思います。
そのうえで、「治したい」と決める。
決めることで、専門家を探すという行動を起こしたり、本を読むという行動を起こすことができます。
あと、すぐは治らないので、治したいと決めたからと言って、明日治るみたいなことはあきらめたほうがいいです。
年単位で取り組む、長い目で自分を見てあげる、ということも大事だと思います。