自分を好きになろう

人生で味わったうれしさも悔しさもフル活用して、新しいことにチャレンジしよう

アル中全盛期の10年間を振り返る


どのぐらいの量を飲んでいたらアル中なのか。

毎日、ストロング缶4本以上とか、

ワインなら1本以上とか、諸説ありますが、

 

29歳ごろからの私は、10年間ほど、

どなたからも異論が出ないほどの量をしっかり飲んでいる

アル中生活を送っていたと思います。

 

具体的には、

朝起きたら冷蔵庫に直行し、缶ビールで水分補給。

通勤にはタクシーを利用していましたが、

そのほんの10分ほどの間にも、

ストロング缶を流し込んでいました。

出勤後はトイレのロッカーに、

「宝焼酎レッド」と「白ワインハーフボトル」を常備。

ちなみに白ワインがハーフなのは、

フルボトルだとサイズ的にロッカーに入らないからですw

「トイレ酒」しながら勤務をこなして、

退勤後は当然飲みに行く、そんな生活をしていました。

このころはお酒は「味」は二の次で、「度数」で選ぶ、

そんな感じでした。

 

私は当時出版社に勤めていました。

出版社は、飲酒しながらの勤務に寛大な風土があり、

私が酒を飲みながら働いていることは

周囲も(社長も)知っていましたが、

特にとがめられることはありませんでした。

 

私自身は肝機能が相当強かったせいか、

肝機能を計測するγGTPの値も基準値を上回ることはなく、

精神症状(泥酔したり)も出ることなく、

なんとか生活できていました。

 

でも時折、無性にお酒を止めたくなりました。

「今日も飲酒するためにバーに出かけて無駄な時間とお金を費やしてしまった」

「お酒に振り回されている感じがどうにも嫌になってきた」

そんないやな感じがするのです。

 

実際何度かやめようとしたりもしましたが、

お酒をやめると、お酒に使っていた時間が空いて、

とても手持ち無沙汰になるんですよね。

お酒でつながっていた友人関係とも切れてしまう

(バー友達とか)ことに、

なんだか深い孤独感を感じたりしました。

 

それで何度も飲酒に戻っていたように思います。

 

アル中時代、一番よく遊んでいた

30歳近く年上のハードボイルド作家が、

よくこんなことを言ってました。

「ニューグランドのバーがなければ、

おれはノーベル賞を取っていただろうな」と。

 

酒を飲んでいなければ得られたもの、

彼にとってはそれは、

頭の中に存在している「ストーリー」を

書き出して作品化すること、だったのでしょう。

 

私は、お酒を飲まなかったら何を得られたのだろう?

たぶん自己肯定感、かなあ。

お酒に振り回されている私を、私は好きになれませんでした。

 

コロナの騒ぎが始まってから、お酒を飲む機会が減りました。

家でひとりの時も、飲まない時間が増えていきました。

気が付くと、「お酒」のことを思い出すことがだんだんと少なくなっていきました。

 

アルコールの問題とは別のことで、

春頃からカウンセリングを受けはじめ

心の深いところを触るセッションを何度か繰り返していくうちに、

はっきりと、お酒に対する執着がなくなっていることを実感しました。

 

この感覚には見覚えがあって、

タバコを吸わなくなった時の感じに似ています。

たばこはたぶん20年は吸っていませんが、

たばこを「やめた」ときは、「やめる」という感覚からも自由になっていました。

つまりたばこがどうでもよくなっていた。

 

私にとってお酒って、今そんな感じであってもなくてもいい、

みたいな感じです。

 

その代わりに何に依存しているわけでもないので、すごくヒマ。

たぶんこの「ヒマ」にひとは耐えられなくて、また依存に戻っていくんだと

思うんですよね。

 

この「ヒマ」って何かというと

「ドパミンの欠乏感覚」そのものだと思うんですよね。

で、ほかの「ドパミンが出るもの」・・・砂糖や恋愛やセックスやギャンブル

にハマる方向に行ってしまうと、クロスアディクト(複合依存)を起こしてしまう。

だから、ドパミンの欠乏に対する渇望状態そのものに慣れていく

必要があって。

 

現状の私は散歩に依存しています。

散歩をしながら、いろんなことを考える毎日は、

ドパミン的な刺激が少ないですが、気に入っています。

自分を「ドパミン依存」にさらしていない感じ、大事だなと思います。

 

 

 

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