ベルリンになぜか縁があり、結構よく行きます。とはいえこの一年半はご無沙汰なんだけど。恋しいよう、ベルリン。
ベルリンが好きになった理由は歴史の痕跡をちゃんと残してることです。
例えば、オペラハウス。華やかな場所ですけど、ちゃんと道路挟んで向かいには「T4(人体実験)が行われた場所」としてメモリアルが残ってます。私は最初の滞在ではメモリアルをいろいろ見て回ったのですが、例えばフリードリッヒストラッセという駅は、ユダヤ人の子どもたちが収容所に送られる「キンダートランスポート」という拠点駅だったのですが、そこの説明を読んでいると、クエーカーの人たちが子供達を逃がすためにいろんな抵抗をしていた、とありました。クエーカーは全世界で多分100万人ぐらいしかいないんですけど、ベルリンにもいたんだなぁ、と感慨深かったり。
あと、首都ゲルマニア構想のマスターアーキテクトであるアルベルト・シュペーアって人がいるんですけど彼の建築が私は好きです。ベルリンには、結構残ってます。
ああ、あとミッテに行くと、ボルタンスキーのインスタレーションが街なかにけっこうあって、それも。
私がいつも滞在するのは、シャルロッテンブルクっていう西ドイツっぽさが残ってるわりと閑静な住宅街です。近くに大きな公園と、お城があります。
シャルロッテンブルクは、位置的にベルリンの北西部かな。テーゲル空港からも近いです。
そこに、ユタさんっていうおばさんがいて、一泊15ユーロで部屋を貸してくれるんですよ。
ここはリビングルームですが、おもいっきり洗たくとかしてます。笑
ユタさんは絵本作家をしていて現在、70歳ぐらいなんですけど、私がベルリンに行くようになった2013年の前年に、トレッキングのツアーで知り合ったイタリア人のおじさんと恋に落ちて、今はイタリアで彼氏と半同棲生活をおくっているので、たいてい一年中、ベルリンの部屋があいているので、いつもそこを借りてます。ありがたいです。
で、ユタさんの部屋の最寄りの駅(ゾフィーシャルロッテ駅)からひとつ先、ビスマルクっていう駅があるんだけど、この周辺は、中華料理とかたくさんあるし、映画祭の会場になる映画館もあったり、大きな商店街もあったりで、なんか、武蔵小山商店街みたいな感じで落ち着いていながらも楽しいところです。
ここに「ロガツキー」っていう市場があるんです。
市場併設のレストランがあってこれが旨い魚料理をたくさん出してくれます。
お店の外観はこんなかんじ。
お魚のサインがかわいいよね。
中はこんなふうになってます。四方がぐるりと市場エリアになってて、鮮魚、加工したお魚(燻製とか)、貝類、ハム、チーズ、ソーセージ、パン、スイーツ。なんでも売ってます。ちなみに市場の隣にパン屋もあるけどそこも美味しい。
レストランは3店舗入ってるんですが、真ん中の店が私は気に入ってます。
この緑のテーブルクロスのあるお店の奥のお店です。
カワイイ制服の店員さん。しょっちゅう行くので、私の顔見ると英語のメニューと白ワインのグラスを何も言わなくても出してくれます。
お料理はこんな。
いつも魚+お米の組み合わせを頼んでます。
やばい、写真見てたら食べたくなってきた。めっちゃ美味しそう! これでだいたい15ユーロ〜20ユーロぐらいだったかな? ワインは別です。カード使えます。
ベルリンって海がないので、どうせ魚とかないし、ご飯美味しくないでしょう、いつもカレーソーセージとか、サラミとか、ソーセージとか食べてるんでしょ、って思われがちですが、ここのおさかなはおいちいです。
長いベルリン滞在で、魚が恋しくなったら、ロガツキー行ってみてください。
お知らせです。ベルリンでフリーランスライターと翻訳家として活躍している佐藤ゆきさんに、ベルリン生活の楽しさをダラダラ聞く『佐藤ゆきのゆっくりたのしむベルリン生活』っていうnoteを始めました。ので、よかったら見てください。苦しくない程度に更新したいと思います。
ではまた〜。